海外でワーケーション:見逃せないおすすめ旅行先
ワーケーションとは?
現代社会では、リモートワークが一般的になり、「ワーケーション」という働き方を取り入れる方も多くなっています。では、「ワーケーション」とは一体何でしょうか?
「ワーケーション」は「ワーク( "Work" = 働く)」と「バケーション("Vacation" = 休暇)」を組み合わせた新しい働き方の形です。ワーケーションは、仕事を休まずに、自分の好きな場所へ行き、そこで働くという、新しい働き方。例えば、1週間ビーチリゾートへ出かけて海辺のカフェで仕事をしたり、山の中のコテージで作業をしたりすることが可能です。場所に縛られず、自由な環境で働くことができます。
この記事では、海外でワーケーションしてみたい!という方向けに、おすすめの旅行先をアジア、ヨーロッパ、アメリカなど地域別に紹介します。また、海外ワ―ケーションを計画する上で注意すべき点もまとめました。
海外ワーケーションにおすすめの旅先
海外ワーケーションの旅行先として、世界のノマドワーカーに人気の場所をいくつかご紹介します。
観光地を駆け回る海外旅行とは違い、ワ―ケーションではコワーキングスペースやカフェ、ホテルの部屋などの仕事拠点で多くの時間を過ごす事になります。
まさに「住むように旅をする」生活スタイルになるので、現地の物価や治安、居心地の良さなどはもちろん、インターネットの等の通信環境、他のリモートワーカーやデジタルノマドとの交流の機会など、普通の海外旅行とは違った視点で旅先を選んでみましょう。
海外ワーケーションにおすすめスポット
世界は広く、素晴らしいワーケーションスポットがたくさんあります。以下に、各地域からワーケーションにおすすめのスポットをいくつかご紹介します。
【アジア】
- バリ島 (インドネシア):特にチャングーやウブドは、リラックスした雰囲気の中で仕事をすることができます。自然と美しい海、美味しい料理、そして優れたスパがワーケーションを一層楽しいものにします。
- チェンマイ (タイ):古代の仏教寺院と現代的なカフェが共存するチェンマイは、物価が安く、デジタルノマドにとって理想的な環境を提供しています。
- パンガン島 (タイ):フルムーンパーティーで有名なパンガン島ですが、落ち着いたエリアも多く、リラックスしながら仕事をすることができます。
- ダナン (ベトナム):美しい海岸線と手頃な生活費が魅力のダナンは、ワーケーションに最適な都市です。
- シャルガオ島 (フィリピン):サーファーの間で人気のこの島は、ホワイトビーチと青い海が魅力。穏やかな雰囲気が仕事に集中するのに最適です。
【ヨーロッパ】
- リスボン (ポルトガル):古き良き文化と新しいモダンな文化が混ざり合うリスボンは、歴史的な町並みと美味しい料理、美しい海岸線が魅力です。
- トビリシ (ジョージア):ヨーロッパとアジアの交差点に位置するトビリシは、古代の建物と現代的なアートシーンが融合した独特の文化が楽しめます。
- バンスコ (ブルガリア):冬季はスキーリゾートとして知られるバンスコは、手頃な価格と美しい自然環境が魅力です。
- マデイラ (ポルトガル):自然豊かなマデイラ島は、暖かい気候と美しい景色が魅力。リラックスしながら仕事ができます。
- ザグレブ (クロアチア):美しい建築物と豊かな文化が魅力のザグレブは、ヨーロッパ中心部の交通の要所としても便利です。
【中東・アフリカ】
- ドバイ (アラブ首長国連邦):近代的なビルが立ち並ぶドバイは、高速インターネットと豪華な生活スタイルが魅力です。
- ダハブ (エジプト):リゾート地として人気のダハブは、リラックスした雰囲気の中で仕事をすることができます。
- タガズート (モロッコ):サーファーの楽園として知られるタガズートは、美しいビーチと穏やかな生活リズムが魅力です。
【北中南米】
- メデリン (コロンビア)):年間を通じて温暖な気候と手頃な生活費が魅力のメデリンは、自然豊かな環境で仕事をするのに最適です。
- メキシコシティ (メキシコ):多様な文化と美味しい料理、美術館や歴史的な建物が魅力のメキシコシティは、活気に満ちています。
- モントリオール (カナダ):フレンドリーな人々と豊かな文化、美しい自然が魅力のモントリオールは、四季を通じて楽しむことができます。
- ブエノスアイレス (アルゼンチン):美術館、歴史的な建物、美味しい料理が楽しめるブエノスアイレスは、ワーケーションに最適な都市です。
- オースティン (テキサス州、アメリカ):音楽と美味しい料理、そしてテクノロジー産業が盛んなオースティンは、ワーケーションにおすすめの都市です。
アジアでのワーケーション
バリ島 (インドネシア)
緑豊かな稲田と美しいビーチが広がるバリ島は、ウブドとチャングー地区は数年前からデジタルノマドの聖地とも呼ばれていて、世界中からリモートワーカーが集まります。
インドネシアの温かい気候と、自然、手頃なコストの生活環境に加えて、リラックスした万石の雰囲気、デジタルノマドのコミュニティがあり交流が盛んな事が、この島に世界中からノマドワーカーが訪れる理由になっています。
ウブドはヨガリトリートやウェルネスの中心地としても良く知られていて、ヨガや瞑想、菜食主義に興味がある人にもおすすめです。
チェンマイ (タイ)
チェンマイは、タイ北部の歴史ある都市で、そのリラックスした雰囲気とリーズナブルな物価が魅力です。美味しい食事、快適な気候、そしてカフェやコワーキングスペースが豊富にあり、多くのデジタルノマドが集まり、ワ―ケーションしやすい環境が整っています。
古代の寺院や市場、そして周辺の自然を探索する機会も豊富で、仕事と観光のバランスをとるのに理想的な場所です。タイの古式マッサージを学べるスクールなどもあります。
パンガン島 (タイ)
美しいビーチが魅力のパンガン島は、フルムーンパーティーで有名な島だけあって、パーティーの開かれるハドリンビーチはナイトライフが充実しています。夜遊びが好きなノマドにはハドリンはおすすめ。
ハドリン以外のパンガン島のビーチは、より静かでワ―ケーションに向いています。ヨガクラスやリトリートも多くあります。
比較的安価な物価と、フレンドリーなコミュニティ、そして独特のカルチャーがあることで、特に若いデジタルノマドから人気を集めています。
ダナン (ベトナム)
ダナンはベトナム中部海岸に位置する都市で、美しいビーチと安価な物価が魅力です。サーフィンに適したビーチがあり、サーフィン好きなノマドワーカーにはうってつけ。コワーキングスペースも充実しており、親日的な人が多いので日本人ノマドは快適に過ごせるでしょう。
また、近くにはホイアンという世界遺産の町もあり、仕事がひと段落したら観光もめいっぱい楽しむことができます。
シャルガオ島 (フィリピン)
シャルガオ島は、世界大会が開かれる有名なサーフスポット、クラウド9があるフィリピンの小さな島で、元々サーファーに人気の旅行先でした。近年はお洒落なカフェやレストランが増え、欧米の観光客に人気急上昇中。
最近までは、インターネットの通信状況があまりよくないという事で、ワ―ケーション先としては敬遠されていましたが、イーロン・マスクの衛星インターネット会社「スターリンク」が使えるようになり、ワ―ケーション環境は大きく改善されています。
フィリピンは、ほぼ何処に行っても英語が通じるのも便利です。
ヨーロッパでのワーケーション
リスボン (ポルトガル)
南ヨーロッパの古き良き歴史と現代の便利さが融合したリスボンは、美しい景観、美味しい食事、そして優れたインターネット環境がデジタルノマドに人気のワ―ケーション先です。
アートとカルチャーに溢れたエネルギッシュな街で、丘の上からの眺めやタイル張りの通りが独特の魅力を持っています。さらに、ヨーロッパの他の多くの都市と比べて物価が比較的安いのも魅力の一つです。
トビリシ (ジョージア)
ジョージアの首都トビリシは、歴史的な建物とモダンなインフラが混在しています。比較的安価な物価、優れたインターネット接続、そして美味しい食事が特徴で、その独特のカルチャーと美しい自然がノマドワーカー達を引き寄せます。また、温泉、美術館、歴史的な教会など、休日に探索する場所も豊富です。
ジョージアは国外からのリモートワーカーが半年~1年滞在できるデジタルノマドビザを発給しています。
バンスコ (ブルガリア)
バンスコは、冬にはスキーリゾートとして、夏にはハイキングやマウンテンバイクに適したアウトドアな旅先として知られています。美しい山岳地帯と、手頃な物価、そして優れたインターネット接続がデジタルノマドに人気です。
バンスコ自体は小さな町で、高層ビル等はなく、古き良き、少し田舎のヨーロッパの雰囲気を味わう事ができます。そして何より、この街にはデジタルノマドのコミュニティがあり、毎年初夏には500人以上が集まるリモートワーカーのイベントが1週間に渡って開催されます。
マデイラ (ポルトガル)
マデイラは、ポルトガルの大西洋に浮かぶ美しい島で、その温暖な気候と自然の美しさが魅力です。リモートワーカーにとって、手頃な物価と高速インターネット、そして島全体に広がるトレッキングコースや美しいビーチが魅力的です。
マデイラはデジタルノマドを歓迎していて、地元自治体が地元のスタートアップと協力し、世界からノマドワーカーを惹き付けるべく、世界で初めてDigital Nomad Villageを立ち上げました。
ザグレブ (クロアチア)
ザグレブは、歴史と文化が融合した都市で、美しい公園、美味しい食事、そしてリラックスした雰囲気が魅力です。歴史的な建物を散策しながらのカフェ巡りや、豊かなアートシーンを楽しむことができます。
安定したインターネット接続と手頃な生活費は、長めのワ―ケーションにぴったりです。またクロアチアは1年間滞在できるデジタルノマドビザを発給しています。
その他にもブダペスト(ハンガリー)、ベルリン(ドイツ)、マルタ、スペインのカナリー諸島もデジタルノマドに人気のヨーロッパの都市です。
中東・アフリカでのワ―ケーション
ドバイ (アラブ首長国連邦)
ドバイは、一流のインフラと豪華なライフスタイルで知られる近未来的な都市です。最先端のビジネス環境、高速インターネット、国際的なレストラン、ショッピングモールなど、都市生活のすべてを提供します。
一方で、砂漠の景観やらくだツアーなど、ユニークな体験も楽しむことができます。但し物価は高いので、短期の観光をメインにしたワ―ケーションか、収入が安定している人におすすめです。
ドバイは石油と観光が主な産業ですが、デジタルノマドの誘致にも積極的で、1年間滞在できるバーチャルワーキングプログラムを2021年から実施しています。
ダハブ (エジプト)
ダハブは、エジプトのシナイ半島に位置するビーチリゾートで、特にダイビングとウィンドサーフィンで知られています。
透き通った美しい海と、切り立った砂漠の山の景観、灼熱の太陽。らくだを引いた地元のベドウィン族の人々を見る事も多く、異国情緒に溢れています。
大都市にあるようなコワーキングスペースはありませんが、リモートワークに使えるカフェが点在しています。インターネットのスピードはかなり不安定なのですが、何故かノマドワーカーを惹き付ける場所で、小さいながら欧米人を中心としたデジタルノマドのコミュニティがあります。
タガズート (モロッコ)
モロッコの小さな漁村であるタガズートは、サーフィンのスポットとして国際的に知られています。その手頃な物価、美味しい食事、素朴で暖かいモロッコの文化や伝統的なアートや工芸、そしてフレンドリーなコミュニティに惹かれて多くのノマドがワ―ケーションに訪れています。
但し、サーフィンに関しては波が高く、上級者向けなので要注意です。/p>
北中南米でのワーケーション
メデジン (コロンビア)
メデジンはコロンビア北西部にある、コロンビア第2の都市。年間を通じて春のような気候を楽しむことができる都市で、「永遠の春の都市」とも称されています。
あの有名な「麻薬王」パブロ・エスコバル率いるメデジン・カルテルが活動した場所として昔は危険な場所でしたが、現在は活気ある芸術と文化に溢れる観光地として人気があります。
近年はラテンアメリカのデジタルノマドの中心地のひとつとして、多くのコワーキングスペースがあり、ノマドコミュニティの活動も活発です。
メキシコシティ (メキシコ)
アート、カルチャー、美食の都として知られるメキシコシティは、その生活費の手頃さと豊富なカフェ、コワーキングスペースがあり、米国をはじめ欧米からのデジタルノマドに人気です。
古代の遺跡からモダンな建築まで、様々な文化遺産が息づくこの街は、新たなインスピレーションを求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。
モントリオール (カナダ)
多文化都市であり、フレンドリーな人々と素晴らしい料理で知られるモントリオールは、ヨーロッパの魅力と北米の便利さが混ざり合った都市です。年中を通じて様々なカルチャーイベントが開催されるモントリオールは安定したインターネット環境と多くのコワーキングスペースがあり、デジタルノマドにとって魅力的な環境となっています。
ブエノスアイレス (アルゼンチン)
タンゴの都として知られるブエノスアイレスは、他の南米の大都市とは一味違うヨーロッパ的な文化があり、エネルギッシュなライフスタイルが魅力の都市です。コワーキングスペースも数多くあり、インターネット環境も整っています。
南米と言うと暑いイメージがあるかもしれませんが、アルゼンチンは南半球のかなり南にあるので、冬は結構寒くなります。
オースティン (テキサス州、アメリカ)
ライブミュージックの都として有名なオースティンは、ユニークなカルチャーと起業家精神が融合した都市です。IT産業が盛んで、企業に勤めながらリモートワークをしている人も多くのでしょう、優れたインターネット環境と数多くのコワーキングスペースやカフェがあります。
アメリカの主な大都市と比べて手頃な物価も魅力的。また、ハイキングやサイクリングが楽しめる自然もあり、オフの日も充実した時間を過ごせそうです。
海外ワーケーションの計画を立てる
海外ワーケーションの成功はプランニングにかかっています。以下に重要な要素をいくつか紹介します。
何を持って行くべきか:ワーケーション必需品
ワ―ケーションには、普段の観光旅行にはあまり持っていかないものが重要な役割を果たす事が多いものです。快適に、そして効率よく仕事をこなし、自分の時間を大切にするためにも、どんなものが必要か、あると便利なものをリストアップしてみましょう。
- ノートパソコン
- 充電バッテリー
- 変換プラグ
- eSIM、SIMカード、Wi-Fiルーター
- ノイズ遮断ヘッドフォン
- 翻訳機
- ケーブルポーチ (色々なケーブルをすっきり収納できるポーチ)
- バックパック
- 本 (Kindle)
- タブレット (映画やTVシリーズをダウンロードしておく)
- デジタルノマド保険 (海外旅行保険)
- 外部ハードディスク又はクラウド(バックアップ用)
- クレジットカード
- USBハブ
ビザと保険:必要な手続き
長期滞在を計画する場合、滞在ビザが必要な場合があります。また、海外での医療費は高額になることがあるので、適切な保険を確認しておきましょう。
多くの国がリモートワーカーが長期滞在できるデジタルノマドビザを発給しています。ワ―ケーションならば必要ないかもしれませんが、観光ビザで滞在できる期間を超えて長く1国に滞在するつもりなら、検討してみましょう。
デジタルノマドビザの取得は、どの国でも最低月収額以上の収入がある証明や、雇用証明などが必要になります。
保険については、海外旅行保険には必ず入るようにしましょう。特に帰国日や今後の予定が定まっていないデジタルノマド向けの保険もあります。
海外でのワーケーションで考慮すべきこと
タイムゾーンと仕事のバランス
異なるタイムゾーンで働く場合、真夜中にオンラインミーティングをしなければならない事もあるでしょう。生活リズムの調整と体調の管理が必要です。また、観光や遊びと仕事のバランスを見つけることも大切です。
コミュニケーション
滞在地の言葉が話せない場合でも、英語や現地の基本的な言葉を覚えておくと便利です。英語が流暢な場合でも、現地で通じない場面に出くわす事もあるかもしれません。インターネットに繋がっていればスマホのGoogle翻訳でも何とかなりますが、小さな音声翻訳機を持っていると便利かもしれません。
インターネット接続
安定したインターネット接続はリモートワークには必須です。滞在する宿にWi-Fiがあるか、スマホのインターネット接続はどうするか等、前もって調べて準備しておきましょう。
また、コワーキングスペースで仕事をしたい人は、評判の良いスペースが近くにあるかも調べておきましょう。
現地の文化と法律への順応
新しい場所では、現地の文化と法律を尊重し、遵守することが重要です。例えば、地域によっては宗教的な理由から土曜日や日曜日や祭日は店などが全部閉まってしまう事もあります。
滞在地での生活を楽しむために、現地の日常生活について下調べをしておくと良いでしょう。

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